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パドリングが遅い(進まない)
原因はいっぱいあるんよね(笑)。ここでは基本的なフォームとかは
きちんとできていると想定して説明します。ボードの乗る位置、フォームなんかは
他に詳しく説明しているページがたくさんあるのでそちらを見てください。
で、それ以外でパドリングが遅い原因としては、一番に考えられるのは単に
パドル力がない、ってこと。これはトレーニングしたり(あお向けで腕立て伏せが
効きます)あとは実際に海でひたすらパドリングして鍛える以外ないですね。
(ちなみにパドル強化にはこんなのもあります→パドルアップ

で、それ以外で初心者の時によく悩む原因が、パドルの開始が遅いってことです。
テイクオフの超基本」でも書きましたがテイクオフの時のパドリングは
早く自分が乗るべき波を見つけて早めにパドリングを開始するのが大事です。
ウネリとの距離を測りながら徐々にスピードを上げていきウネリが自分に
追いつく時に最高速度が出ていることが大事です。初心者の人が波において
いかれるのを見てると大抵パドリングの開始が遅いです。・・と、ここまでは
ハウツー本なんかにもよく書かれていることですが、こっからがこのページが
他のそこらのハウツー物と違うところ!(笑)。なんでパドルの開始が遅いとスピードが
出ないかってことを、無駄な努力と遠回りをいやってほど体験したワタクシが
詳しく解説致します(笑)。

まず、100m走なんかで考えると分かりやすいですがスタートからトップスピードが出るまで
はある程度の距離が必要です。という訳で単純に助走の距離が取れてないからスピードが
出てないということがあげられます。まあこんなことくらいは誰でも分かると思いますが
もう一つ、パドリング開始が遅いとスピードが出ない原因があります。
ここから説明することが分かっている人って意外と少ないんですよねー。
それはどういうことかと言うと「波の性質」によるものです。
普通、沖出しのカレントとかに乗っからない限り岸に向かってパドリングすると
パドリングした分岸に向かって進みます。しかしうねりの近くでは沖に向かって
水が移動している
のでその流れにつかまってからパドリングしても後ろに
引っ張られるか、せいぜい流れとパドルで相殺しあってプラスマイナス0(同じ位置)
で止まってるか、になります。しかし早めにパドリングを開始してうねりが
追いついてくるまでにある程度スピードが出ていればその沖向きの流れの
中でも慣性の力+パドルで後ろに引き戻されることなく前に進むことができます。

プロやベテランの人はうねりの直前でほんの2、3かきしただけで
ヒョイっといとも簡単にテイクオフすることがありますが、あれはかなり難しいです。
位置やタイミングが絶妙でしかも無駄の無いすばやい動きができなければ
なかなかああはいきません。まずは早めのパドリングを心がけましょう。


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