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海に入る前に

最低限押さえておきたいルール、マナー等
さて、道具も揃ってあとは海に行くだけ!というところまで準備が整っても
海に入る前にサーファーとして最低限知っておかなければならない、ルールやマナーがあります。
サーフィンを始めたばかりの人はこういうことを知らずに海水浴感覚でいきなり海に入る人も
多いですが、それでは他人への迷惑になったり、大変危険なことも多いですので
前もって最低限の知識は身に付けてから海に入るようにしてください。

 1.車の止めかた
 2.ワンマンワンウェーブ
 3.前乗り
 4.後乗り(ドロップイン)
 5.進路妨害
 6.波を独り占め
 7.大勢でいっぺんに入っていく
 8.こんな日は入らない
 9.カレントに流されたら
 10.自分の位置は常に把握しておく
 11.ゴミを捨てない

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1.車の止めかた
ポイントについたら適当に車を止めてはだめです。駐車場があれば必ず駐車場に止めるようにしましょう。
違法駐車や他の人に迷惑になるような場所に止めてはダメです。
「ここは大丈夫かな?」と思ったら必ず地元の人や他のサーファーに聞くようにしましょう。
人の敷地内に止めたり、近所の人の迷惑になるような止めかたをするような人がいると、
そのポイント自体がサーフィン禁止になってしまうかもしれません。
おおげさな話ではなく、実際にそういう心無い人がいるために閉鎖されてしまったポイントもあります。
「ちょっとくらいいいかな?」と思わずに必ず止めてもいい場所に止めましょう。
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2.ワンマンワンウェーブ
聞いたことある人もいると思いますが、サーフィンには「ワンマンワンウェーブ」という
基本中の基本のルールがあります。
一つの波には一人しか乗れない、ということです。
実際にはピークからレギュラー方向とグーフィー方向で二人乗ることができますが、
この「ワンマンワンウェーブ」は必ず頭に入れておいてください。

実際には2人乗れる場合もある

ポイントによっては1つの波に数人が乗ったりしてることもありますが
これは非常に危険なのでやめましょう。
サーフィンには他にもこの「ワンマンワンウェーブ」に基づいたさまざまなルールがあります。
このあたりの決まりごとを知らないまま海に入るのはかなりまずいです。
「初心者だから仕方ない」は通用しません。
海の上では年齢、性別、経験年数など全く関係ありません。
ルールを破ったり、マナー違反のことをすると怒られます。
怒られたり怒鳴られたりするだけならまだしも、場合によっては
パンチアウト(要するに暴力を行使される)ってことにもなりかねませんので気を付けてくださいね。
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3.前乗り
他の人と同時に同じ波に乗ろうとしている場合は、奥(ピーク寄り)の人に優先権があります。
もし自分に優先権が無いと気づいたらその波は奥から乗ってきた人に譲りましょう。
やむをえずテイクオフしてしまった場合はすぐに波から降りましょう。
そして後からでもいいので一言「ごめんなさい」と謝るようにしましょう。(←これ大事です)
それともうひとつ、「先に立った方優先」のルールもあります。
奥の人より外側の人が先に立った場合、タイミングが微妙だと、どちらが優先かが今一あいまい
なのですが、とりあえず自分の方がピーク側にいたとしても既に先に乗ってる人がいる、
もしくは先にテイクオフされそうならその波にはテイクオフしないようにした方がいいでしょう。
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4.後乗り(ドロップイン)
人が乗っている波に後から乗ること。もちろんルール違反です。
もし既に人が乗っていることに気づかずにテイクオフしてしまった場合はすぐに波から降りましょう。
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5.進路妨害
初心者のうちはインサイドで練習することが多いと思いますが、
沖から乗ってきた人の進路妨害にならない場所で練習しましょう。
具体的には下の図を見て頂くとどこがダメか分かると思います。


ただし、上の図は一般的な場合の説明なので全ての場合にあてはまる訳ではありません。
ていうか上の図のように教科書どおりの状況って実際はあまりないかも(笑)。
波の状態やポイントの混雑具合なんかによっていろいろと状況が変わってきますので
その時その時で場所を選びましょう。
海に入る前にしばらく状況を観察してから他人の邪魔にならなさそうな場所を見極めてから
入るようにしましょう。
もしよく分からない場合は人の多い場所から大きく離れた場所で練習した方が無難です。
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6.波を独り占め
これも嫌われます。ルールに違反してなくても来る波来る波かたっぱしから取りまくるのはやめましょう。
これは初心者ばかりのポイントで、ある程度乗れるようになってきた人に多いように思います。
上手な人ほど1本乗ったら数本見送る、ってな余裕を持ってるように思います。
周りに乗れてない人がいたら「どうぞ」と譲るくらいの余裕をもってサーフィンを楽しみましょう。
特にロングボードの場合ショートに比べて早く波に乗れるので、取ろうと思えばいくらでも
取れますが1本乗ったら2、3本はショートに譲る、くらいの気持ちでやりましょう。

とは言っても、アウトにロングが何人もいるような場所にショートで入っていくのも考え物です(笑)。
まず波はまわってきませんのでそういう場合は「ロングばかりが波を取るから乗れない」と
腹を立てるのではなく、自分から場所移動しましょう。こればっかりは仕方ないです(笑)。

逆にショートがいっぱいの場所にロングが何人も連れ立って入っていくのも考え物です。
ちょっと間をあけるとか離れた場所に散らばる、というような気遣いは必要ですね。
こういうのはルール違反というわけではありませんが、マナーの問題ですね。
自分だけの海ではないので他の人への気配りは忘れないようにしましょう。
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7.大勢でいっぺんに入っていく
これもルール違反ではありませんが、マナーとしてあまり好ましくありません。
友達同士で連れ立ってサーフィン、ってのは最高に楽しいですが、何人もで連れ立っていっぺんに
海に入っていくのは、既にそこにいるサーファーにとってはあまり歓迎できるものではありません。
こういう場合も間を空けたり場所を散らばったりした方がいいですね。
それと、友達どうしで大声で騒ぐのもあまり感じがいいとは言えません。
何度も書いてますが要するに皆が気持ちよく楽しめるように「周りへの気配り」を忘れない、ってことですね。
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8.こんな日は入らない
自分の力量を大きく超えるような波の時は無理して入らないようにしましょう
特に台風の時など、サーファーが流されて救助された、なんて言うニュースをよく目にしますが、
自分にとって危険なことはもちろん、周りの人にも多大な迷惑をかけることにもなりかねませんので
無理は禁物です。
ただ、あまり大きい波を怖がってばかりいても上達することができないので時には「Go for it!」の精神で
チャレンジすることも大事ですが、自分のキャパを大きく超えたコンディションの場合は
やめた方がいいでしょう。
いくら最高の波でも時には「入らない勇気」も必要です。
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9.カレントに流されたら
カレントとは潮流のことです。この「カレント」はその時の地形や風などによって
いろんな方向に発生しますが、一番やっかいなのが「リップカレント(離岸流)」です。
これは読んで字のごとく岸から離れる流れ、すなわち沖に向かって流れるカレントです。
たとえば時々海水浴禁止の砂浜がありますよね?これはリップカレントが発生しやすい
場所のため海水浴が禁止になってたりします。

上手な人はゲッティングアウトの時このカレントを利用して沖に出たりしますが、
もし意に反して流されてしまった場合は、慌てて岸に向かってパドルするのではなく
落ち着いて岸と平行に移動してください
。このカレントは大抵の場合はあまり
大きくないのでまずは沖向きの流れから抜け出るようにしてください。

だいたいこんな感じで流れが発生する

カレントから抜け出ずに岸に向かってパドルしても体力を消耗するばかりです。
またカレントは強さによっては「ほとんど川」ってくらいの流れになる時もあります。
そうなるといくら陸に向かってパドルしても全然進まないどころか、むしろそれでも
沖に流されることもあるので注意してください。
まずは落ち着いてカレントから外れる」これが大事です。
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10.自分の位置は常に把握しておく
カレントに流される前の話ですが、常に自分のいる位置は把握しておくようにしましょう。
同じカレントに流されるにしても、流されてることにすぐに気づくのとなかなか気づかないのでは
その後の危険の大きさが全く違ってきます。
波待ちしながらずっと沖の方をみつめてると意外と流されてることに気づかないものです。
自分の位置を確認する方法としては、陸の動かないものを目印にする、という方法があります。
陸の建物や電柱を目印に自分の位置を覚えておきます。
この時、電柱1本でもいいのですが、もっといいのは「電柱とその向こうの建物が重なっている位置」
というふうに覚えておくと更に正確です。
間違っても沖の船なんかを目印にしないように(笑)。
周りに人がいるからといって安心してても皆で流されてることもあるので
人をあてにするよりも上記のような方法で自分の位置を常に把握しておきましょう。
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11.ゴミを捨てない
こんなのはサーフィンうんぬん以前の問題ですね。世間一般の常識です。
いくらサーフィンが上手くても海を汚す人はサーファー失格です。
サーファーならむしろ拾って帰りましょう!
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・・・と長々と書きましたが、サーファーとして、上に書いたことくらいは最低限頭に入れておいてください。
いや、ホントに多いんですよ。最低限の知識がなかったばっかりに他のサーファーに怒鳴られたりして
サーフィンが嫌になっちゃう人。
どんな世界でもそうですが決まりごとやマナーは守りましょうね。

それと最後に、海でもしものことが起こった場合は速やかに118番に通報してください。
詳しくはこちら→「海でもしもの時は118番
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